FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

月刊『Journalism』12月号への寄稿エッセイのお知らせ

本日(2016年12月9日)発行された月刊『Journalism』12月号(朝日新聞社発行、定価税込:¥800)に下記のようなタイトルにてメディア企業の責任論を発表しました。

渡辺武達「求められる洞察力、勇気、継続する体力 報道機関は社会認識への栄養供給源になれ」pp.106-113

私には現在のメディア(新聞、テレビ、そして拡散力の強いSNSなど)のジャーナリズムが救い様のない方向に転落していく、そして結果として民主制が弱体化することへの危惧があります。多くのマスメディア論には「読者、視聴者、ユーザーの好む情報に現代的価値があり、それに合わせる努力をせよ」といった市場価値枠組みによる主張がみられますが、私にはその方向の議論では大げさにいえば、民主主義の破壊につながる・・・最近のトランプ現象や安倍政権の政治運営の仕方とそれらへの支持率を見ればはっきりとその傾向が進行していると思われます。

新聞閲読率、テレビ視聴率の減少つまり、メディア産業の斜陽化はマスメディア自身がこの15年あまり、自身の企業体としての経済的苦境を乗り切るための対処が本来のジャーナリズム性を自ら貶めるものであったことの結果だと思います。

どうしたら、利己主義を可能な限り抑制しながら「人のワ(和・輪)」を民族と国境を超えて広げていけるか、メディアがその可能性にかける市民の知的武装に役立つ情報を提供し、共に努力していくことに未来があると信じていきたいと思います。それらのことを自分が体験した具体例(国際メディアコミュニケーション学会総会決議「トルコ政府メディア研究者・報道関係者弾圧批判声明」や米国政府とペンで対峙したデイビッド・ハルバースタムとの対話など)を挙げながら書きました。

最新


この『Journalism』はメディア、ジャーナリズム論の専門誌で、今号の特集は「世論調査」です。大きな書店、あるいは大学の図書館などには入っています。また一般書店でも注文すれば入手できますので、手にとっていただければうれしいです。(2016年12月9日記)
スポンサーサイト

第14回京都メディア懇話会月例会のご案内

演題:大震災の街に新聞を~神戸新聞本社壊滅&メディア危機から学ぶこと~

日時:2016年10月27日(木)18:30~20:00
会場:同志社大学寒梅館6階大会議室


発題者:中田健一 

略歴:1974年神戸新聞社入社。文化事業局、神戸ポートピア博覧会協会出向、東京支社を経て、1995年阪神淡路大震災で秘書部長担当。神戸新聞メディア局長。前京阪神エルマガジン社社長。現在、京都橘大学で5年間メディア講座担当。

司会:永井るり子(本会会員)

コメンテーター:齊藤修(京都新聞ホールディングス顧問)

発題概要:1995年1月17日未明、突如、阪神・淡路地域を襲ったマグニチュード7.3の大地震は死者6,400余名、家屋全半壊46万世帯に達し、関東大震災以来の都市型震災として未曾有の被害をもたらした。そのような真っ只中、本社ビル壊滅の神戸新聞社が、どのようにして新聞を発行し続けたのか。その経緯を当時の神戸新聞担当者が自らの体験に基づきレポート。刻々と迫る発行時間との闘いは、京都新聞社を始めとする多くの協力者と共に、社員の素早い機転、幾つかの幸運も手伝って、創刊以来の発行継続が守られた。震災直後から、引き続き襲ってくる新聞の消滅危機もメディア同士の力強いバックアップを得て、見事に復活を果たす事が出来た。大危機に遭遇した人間がそれぞれどう行動し、どんな経過をたどったのか・・。被災者でありマスメディアの一員として、個々が抱いた心の葛藤・・など。

20年前の生々しいメディア危機は、大災害非常時における情報の役割を検証するだけでなく、各企業、団体、そして個人や社会全般にも生かされる内容が含まれ、未来への課題を投げかけている。

<お知らせ>TBS/毎日放送系列「世界遺産:セーシェル編」放映について

 毎週日曜日18:00 – 18:30、TBS/毎日放送系列でユネスコと協力した「世界遺産」という番組があります。その「セーシェル編」が同国のプララン島双子ヤシ原生林を中心として、この10月2日(2016年)に放映されます。
撮影スタッフは、ディレクター:小澤政志、カメラ:水兼大作、ビデオエンジニア:土屋貴資。
番組のコーディネイターと監修は、日本セイシェル協会理事長 渡辺武達。

 セイシェル共和国には世界最大の陸ガメである「ゾウガメ」の生息地、アルダブラ環礁とプララン島にある、エデンの園(The garden of Eden)とも呼ばれ、世界最大のヤシの樹、双子ヤシ(coco de mer、最近、一個で37キロのものが収穫された)の原生林の二つが世界自然遺産に指定されています。

 今回は後者の双子ヤシ原生林(Vallee De Mai,The garden of Eden”)とそこに生息する体長1センチほどの世界最小のカエル(マヘ島のSooglossu gardineriやプララン島の Sooglossus sechellensis、)鳥などの稀少生物の珍しい生態が紹介されます。(写真は背中に子どもを乗せて運ぶミニガエル)

写真背中に子どもを乗せたVallee De Maiのミニガエル Sooglossus sechellensis(Praslin)

This photo of a female tiny frog ‘Sooglossus sechellensis’ carrying her babies on the back was taken by Seychellois environmentalist Mr. Lindsay ChongSeng on September 3, 2012.
背中に子どもガエルを乗せて育てているこのセイシェル共和国プララン島のミニガエルは2012年9月3日、セイシェルの環境保全専門家、リンゼイ・チョンセン氏が撮影したもの。


DSC_0064 Latannyen milpat (Nephrosperma vanhoutteanum)クロオーム4羽byリンゼイ・チョンセン

絶滅危惧種に指定されているクロオーム(Seychelles Black Parrot=Coracopsis barklyi)
This photo was taken by Seychellois environmentalist Mr. Lindsay ChongSeng



 筆者、渡辺武達は日本セイシェル協会理事長としてこの番組のコーディネイターを務め、 8月8日から24日まで、TBSの取材陣とともに現地ロケに参加しました。

ご覧いただきますよう、ご案内いたします。












「トルコ政府メディア研究者・報道関係者弾圧批判声明」

Statement ‘Turkish Government Threatens Media Scholars and Practitioners’ for Media and Communication Research=IAMCR, August 1, 2016 held in Leicester, UK adopted at General Assembly of International Association for Media and Communication Research=IAMCR, on August 1, 2016 held in Leicester, UK Japanese Translation by Takesato Watanabe, IC of IAMCR

「トルコ政府メディア研究者・報道関係者弾圧批判声明」 

国際メディア・コミュニケーション学会総会決議 2016年8月1日、英国レスターにて

キャプチャ

国際メディア・コミュニケーション学会(International Association for Media and Communication Research)はトルコのメディア研究者を支持し、2016年7月27日~31日、英国レスターにて開催された2016年度会議総会(8月1日)において以下の声明を採択した。

 トルコのコミュニケーション・メディア研究者はトルコの他の分野の研究者に対するのと同様の脅威と脅迫をトルコ政府からいくつも受けていると伝えられている。私たちはこのことに関し、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領とその政府に対し、民主主義における学問的追究を必須要件とする学問の自由を尊重するよう要請する。トルコの学者たちが免許停止や雇傭契約解除、その他一切の報復の恐怖を感じることなく、研究と教育に従事できるようになることが肝要であり、私たちはトルコ在住の公的・私的高等教育諸機関で働くすべての従事者がそのような被害を受けることを強く非難する。

 国際メディアコミュニケーション学会はメディアにおける表現の自由の抑圧を目的としたトルコ政府によるいかなる措置に対しても強く反対する。本年7月15日のクーデターの失敗の後、トルコ政府は3つの通信社、16のテレビ局、45の新聞社、15の雑誌社の活動停止の法的措置をとった。この事態はジャーナリストに恐怖心を植えつけ、コミュニケーションの発展を保障する正当な報道と自立した論評を萎縮させるものである。

注:国際メディア・コミュニケーション学会(International Association for Media and Communication Research- IAMCR –はメディア・コミュニケーション研究分野における代表的世界組織である。

(日本語訳:IAMCR国際理事 渡辺武達 Translated into Japanese by Takesato Watanabe, IC of IAMCR)

The General Assembly of the International Association for Media and Communication Research (IAMCR) approved the following statement in support of Turkish academic colleagues during the association's annual conference from 27-31 July in Leicester, UK.

Turkish communication and media scholars, together with other scholars in Turkey, are experiencing multiple reported incidents of being threatened and harassed by the Turkish government. We call upon President Recep Tayyip Erdogan and his government to respect academic freedom consistent with academic inquiry in ademocracy. It is essential that Turkish scholars be permitted to engage in researchand teaching without fear of reprisal in the form of suspension of license or contract, and any other form of harassment. We condemn any such measures applied to scholars working within public and private institutions of higher education in Turkey.

The International Association for Media and Communication Research (IAMCR) also condemns actions by the Turkish government aimed at suppressing freedom of expression in the media. Following the failed coup on 15 July, the government issued a decree ordering the closing of three news agencies, 16 TV channels, 23 radio stations, 45 newspapers and 15 magazines. This creates a climate of fear for journalists and curtails legitimate reporting and independent commentary on the developments in the country.

The International Association for Media and Communication Research - IAMCR - is the preeminent worldwide professional organisation in the field of media and communication research.

国際メディアコミュニケーション学会(International Association for Media and Communication Research- IAMCR –はメディア・コミュニケーション研究分野における代表的世界組織である。
プロフィール

twatanab

Author:twatanab
本人略歴

渡辺武達(わたなべ たけさと) Takesato Watanabe, Japan
愛知県生まれ。同志社大学教授(社会学部メディア学科)を経て、現在、同志社大学名誉教授、日本セイシェル協会理事長、京都メディア懇話会会長。国際メディア・コミュニケーション学会国際理事、国内、国外での講演・執筆活動やテレビ出演、セイシェル関連でのテレビ番組コーディネイター等をしている。

メディア関係の社会活動として、同志社大学メディア・コミュニケーション研究センター代表(2003-7)、関西テレビ番組審議会委員(1996-2010)。京都新聞報道審議会委員(2000-2015)、など。(2016年9月現在)

Takesato Watanabe: Professor Emeritus at Doshisha University, Japan, Media& Information AnalystPresident of Kyoto Council on Media Studies and PoliticalScience=CMSPS)Kyoto International Council of International Association for Media and Communication Research=IAMCR Chairman of Japan-Seychelles Friendship Association (As of September2016)

著訳書:『ジャパリッシュのすすめ(朝日新聞社、1983年)、『テレビー「やらせ」と「情報操作」』(三省堂、1995年)、『メディア・トリックの社会学』(世界思想社、1995年)、『メディアと情報は誰のものか』(潮出版社、2000年)、“A Public Betrayed”(『裏切られた大衆』(2004年、米国Regnery刊、A. Gambleと共著)、『メディアと権力』(論創社、2007年)、『メディア・アカウンタビリティと公表行為の自由』(論創社、2009年)、『自由で責任あるメディア』(論創社、2008年)、『メディアへの希望 積極的公正中立主義からの提言』(論創社、2012年)、『メディアリテラシーとデモクラシー 積極的公正中立主義の時代』(論創社、2014年)、『メディア学の現在』(共編、世界思想社、2015年)など。

1980年代からテレビ制作に関わり、ファミリークイズやドキュメンタリー番組を作る。現在はCCTV(中国中央テレビ)英語国際放送などに衛星生中継で出演。専門はメディア社会論、国際コミュニケーション論。

Statement: Takesato Watanabe (as of May 2016)

Takesato Watanabe is Professor Emeritus,Doshisha University, Japan and President of the Kyoto Council on Media Studies and Political Science. After studying Journalism and Mass Communication at Doshisha University, he taught Journalism Ethics and Mass Communication Theory at that university for 25 years. He also acted as an advisor for International Department of The Japan Society for Studies in Journalism and Mass Communication. In his media career, he has been a TV coordinator for over thirty years, a newspaper columnist and a commentator for China Central TV since 2007. He has published over 25 books, including co-authored and edited volumes; also in English, A Public Betrayed: An Inside Look at Japanese Media Atrocities and Their Warnings to the West, published in the United States.

Among his major translations from English into Japanese are A Free and Responsible Press by the Commission on Freedom of the Press (1947) and Denis McQuail’s Media Accountability and Freedom of Publication (2003).

He wishes to contribute to making IAMCR a stronger organization that will play a role in preparing an information environment for world peace through media studies and practices.

Author: Takesato Watanabe, Professor Emeritus at Doshisha University, Japan.

Media & Information Analyst

渡辺武達(メディア・情報学者)

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。